朝陽を受けて、ス~ラぁ♪

私が現地で最初に覚えたアラビア語は「スーラ」です。 なぜか?子供たちが旅行者と見ると集まってきては「ハロー、スーラ」といい皆 ポーズを取るのです。

そうです、「スーラ」は「写真」という意味です。 これはアラビア語会話集を開くまでもありませんでした。子供たちにリクエスト されるまま撮っていたのではフィルムがいくらあっても足りません。

でも、私は 撮ってしまいのちに苦しい思いをする羽目に、、、

前夜の興奮の結婚式から明けて、折角だからと高層建築の 宿の屋根に上がる。階段をひとつひとつ上がる。息が上がる。

これはサナアが 標高2300mの割に緑が少なく日本でいうところ3000以上級の標高に値する から息が上がっているのか?

「歳だからでしょ?」ってあっさり否定される(^^;; 苦労の甲斐あって最上階にたどりつき目の前に開けたその景色はそれまでの 苦労をかき消すには十分過ぎた。

ちょっと朝食前に景色を眺めようって言っていたのになんだかんだ景色に見入り、 無心でシャッターを切ったせいで1時間は居たと思う。

わずか8畳ほどの屋根に。 I氏はさっちゃんを呼びに行った。その間、ぼぉ~っと景色を眺めていたはずなのにフィルムはどんどん減っていく。

すがすがしい朝。朝陽を受けてスーラを 撮りまくり。8時半に先生がサナア散歩から戻ってくるので階下に降り朝食にする。

お菓子の街をバックに

ス~ラぁ!

昼ご飯を約束してみなめいめいに観光に出かける。私は先生とともに宿換えの為、 荷造りをして旧市街を出て、タハリール広場近くの宿に移ることにする。

途中、タハリール広場ではイエメンの伝統的な踊り?のジャンビーアダンスに遭遇。 後ろのほうで写真を撮っていたら、みながこっちに来い来いと入れてくれてあっと 言う間に大きな人だかりの最前列に入れてもらえた。

そして、皆くちぐちに写真を 撮れ撮れと言う。心遣いは嬉しいがフィルムがなくなるよ~。(泣)

ひょっとしてAPSフィルムも売っているかもしれない?と色んなカメラ屋さんを 巡るが見つからない。

最後の一軒というところでもないのか?どうなのか?言葉が 通じず諦めかけた時、黒装束に身をまとった女性に「May I help you?」と英語で 声をかけられた。

男性ならともかく、黒装束に身をまとった女性から声をかけて もらえるなんて!その時は興奮のあまり彼女と何を話したのかもう覚えていない。

確か、APSのフィルムを探していると言ったら店の人にアラビア語で聞いてくれて 店を紹介してもらい、連れていってもらう道すがら、名前を聞かれたり、聞いたり どうしてイエメンに居るのか?を聞かれたり・・・etc.

ただただ興奮で緊張してた。 その時、私達の後ろを歩いていた先生は「すんごい光景でしたよ。旅行者が黒で まとわれた女性とツーショットで歩いているなんて!」とやや興奮。

そんな夢のような時もフィルムを買うという行為が終わると過ぎ去ってしまった。緊張した兄弟。

印象的だった。

その後、先生が昨夜のフライトキャンセルで返金されるドルを受け取りに行くので ついていく。それを終えて旧市街の散歩に出かける。

先生と美味しいシャーイを 探そう!と旧市街をバーバルヤマンからスタートして細い路地を行く。道すがら相変わらず子供達に「はろぉ~、ス~ラァ!」って声をかけられる。

ふっふっふ。フィルムを追加購入することができることを知ったからには心配ない。 ここから私の写真撮りすぎ現象が止まらなくなってしまったのです。

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