命の水を飲み干すまで

さて、とうとうイエメン最大の目的地?と言ってもいいシバーム・ワディハダラマート 通称オールドシバームへ向かう日となりました。

後半のハイライトとなること間違いなし。 この日は奮発してタクシーをチャーターして一日2往復してもらうことに。

まず涼しい朝方に1回行って、ウロウロし暑くなるお昼にはいったんサユーンに 戻り、涼しくなる夕方にまたシバームへ行くという方法をとることに。

こんなことは一人ではきっとできない。 タクシー代金をシェアできる喜びがある。それもI氏夫婦と仲良くしてもらって いるから可能な訳であって、、、

そういえば昨夜のディナーも結局、3人でとったなぁ。朝、サナアで買った現地人も頭に巻いている布を自分で巻いてみる。

さっちゃんはI氏の分を巻く。 外は暑く、日差しもきついので巻いていてちょうどだ。

さて、シバームへはすぐに着いた。街の門をくぐり足を踏み入れる。 静かだ。 時は紀元8世紀から止まっているかのよう、、、

時々ニワトリなどが通り過ぎる。

土の摩天楼の窓から子供が手を振る。 静かな散歩。 いつの間にか街の裏側まで到達した。そこに広がる風景は広大な大地。 遠くには山が見える。

正確に言うと今居る位置は実は峡谷の底。

と、一人の男が自らの家に招き入れる。台所、居間、作業場、洗濯場etc… 彼はここに一人で住んでいるようだ。

子供の写真を見せられるが、 そのこの姿は見れず。言葉が通じないので分からないが、なんらかの理由で離れ離れになったようだ。

とお昼になったのでいったん宿に戻る。

夕方、また街まで行く。午前中と同じように街の裏側まで歩いて行く。 少し丘になったところに少年たちが集まっていた。

これはいい写真を 撮れるかも?と近づいてみたら。どうやら彼らが手招きしている。

彼らは歌を歌っていた。それに手拍子を打つ、打つ、打つ。ひたすら、、、

そして丘から下を眺めると少年たちがサッカーをしている。 そこでなぜか私はサッカーに混じりたいと思って丘を駆け下りていった。

5~6人がサッカーに興じていて、一緒に走り回るが暑さにすぐ 参ってしまう。喉がカラカラ。持ってきたペットボトルの水を飲み、 喉を潤す。

しかし、飲んでも飲んでも喉が乾く。 今日メインの夕焼けのオールドシバームの写真を撮る時まで水は もつのか?

そんなことをしている内に夕方が迫ってきた。シバームの街が赤く 染まっていく、、、はずだった(^^;;

しかーし、それを拝むことはできずじまい。

影がすぅーっと延びる。赤く染まってはないけどシバームの街は綺麗だ。

これは言葉では表現できません。世の中のモノ書きの人! イエメンに行って私の代わりに表現してくだされ(笑)

稚拙な文章しか書けない私には無理です。I氏夫婦も景色にうっとりしてる。

「結婚しました」お知らせ葉書用の写真もシバームの街を背景に撮る。

そーいや、私はたくさん候補写真を撮ったなぁ~。

—後日談、帰国後お二人から「結婚しました」葉書が届いた。

残念ながらこの時のシバームの街ではなかったのですが、 私が撮影したオールドサナア街並みが 背景の写真でした。

もちろんラブラブ・ツーショット♪

やがてあっという間にシバームの街は夕暮れから夜の顔に変わった。

その間にもミネラルウォーターの水位は低くなっていたようで、I氏に シバームを背景に写真を撮ってもらおうと調子に乗って水を飲む仕草をしたら、、、

み、水がっ!なくなっていた!街に見惚れて無心にシャッターを切り、 ミネラルウォーターに手が伸びているうちになくなってしまったようだ。

命の次に大切な?水なのに、、、 だから、さっちゃんからもらった(笑)

街の外の砂漠?では砂塵嵐が起き、その中を黒装束の女性が歩いている様は エキゾチックで、少し身震いがした。

12世紀も時が止まったかのような街、 砂漠の砂嵐、黒装束の女性達に後ろ髪をひかれつつも、命の水が尽きたから でもないが、時間も時間なので拠点の町サユーンへ帰っていきました。

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