なんの話(オーストリア編)

夜行でウィーン西駅(Wien Westbahnhof)に到着しすぐさま両替して、 その足で24時間チケット(24StundenKarte)を購入して、ハンガリー大使館のあるところまで地下鉄 (U-bahn)で行った。

ハンガリーのシングルビザは去年(1995年)370ATS(≒3700JPY)だったので今年は、 1000ATS(≒10000JPY)程つぎ込んで

マルチプルのエントリービザを取ろうと申請用紙に必要事項を 記入して待つ事約1時間。出来上がったビザを見るとシングルビザ!しかも、750ATS(≒7500JPY) もする!びっくりして抗議すると、料金表を指差す。

見て再度びっくりマルチプルエントリービザは 2200ATS(≒22000JPY)!やってられないぜ!高すぎる!某旅行誌にウィーン経由のハンガリー入国が 紹介され、多くの人がハンガリーになだれ込んだからか?

大使館で出会った、ある日本人女性2人組はたった一日だけ首都ブダペシュトに行く為にこの高額な料金を払い、行くと言っていた。

そんな人がたくさんだからハンガリーが観光収入も見込んでこんな法外なビザ料金を 設定したのか?何にしてもむかつく。

仕方が無いので、ダブルエントリービザを申請した。すると今度はなぜハンガリーに二度入国するのか?と尋ねられた。

私は「まずブダペシュトに行き、 ある人と会ってユーゴに行って用事を済ませてから再びハンガリーに戻り、クロアチアに 行くからだ」と答えた。

勿論その時はウソだったのだが・・・「嘘から出たまこと」とは上手く言ったもので後に本当にユーゴに行く羽目になった。

その大使館で慶応大学の Kohtenくん(写真) と出会い、偶然にしてその日の晩ブダペシュトに向かうという事だったので一緒に行きましょう

と誘い、夜になるまでウィーン観光もそこそこに、喫茶店巡り及びウィーンナーシュニッツェル を食べに行ったり、市場で色々物色したりして時間を潰した。

更に、大使館で出会ってた東大法学部の石田くん(仮名)という人も居たのだけれども、再三のハンガリー行きの我々の誘いもあっさり断られました。

まぁ、仕方ないなぁと諦めつつ、その夜ウィーンの外れに呑みに行った。

この時期この辺りで呑まれる飲み物はシュトゥルム(ブドウジュースからワインへ変化する途中の 9・10月限定の飲み物 80ATS≒800JPY)というやつでこいつがなかなかいけるのだ。

私はすぐ酔った。なぜならジュースのように呑み易くクイっとやってしまったからだ。そうして夜遅くまで呑んだ けれども、列車の時間は4時20分。なかなかやって来ない。

またあんなに暖かかった昼間と違い、 猛烈に寒い。全ての服を着て、更に鞄のカバーも掛け布団代わりにして駅に寝転がって時がやって 来るのを待った。

後で聞くと、この年ヨーロッパは異常気象で特に寒かったらしい。

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