レーゲンスブルク

「ドナウの旅人」という小説をご存知でしょうか?
宮本輝氏の小説であり、簡単に紹介すると・・・
夫を捨てて、突如飛び出した母は「ドナウを旅したい」という手紙を娘に。
思い出の西ドイツでは母は若い男と一緒であった。娘は母を追う。東西
欧州を横切るドナウに沿っての母と娘それぞれの愛と再生の旅を年齢・
国境を超えた愛として描きあげれた人生ロマン。
この小説でレーゲンスブルクが登場するのである。
ルートヴッヒⅠ世の建てたヴァルハラ神殿を登場人物たちが訪れるのである。
小説の寸分違わぬ描写に私は彼の地を思い出した。
私はたまたまそこで知り合った日本人にヴァルハラ神殿へ連れられて
その地で娘夫婦を訪れた老夫婦に出会った。
彼らと4人で小説とは異なりドナウ河を船で下って神殿の正面からあの長い
階段を上がっていった。
彼らに出会うことがなければきっと私はヴァルハラには行かなかっただろう。
帰国後、すぐさま「ドナウの旅人」を読んだ。
その後、「ドナウの旅人」を読んだ人々からは私の旅した国々がその舞台と
なっている為に色々と質問を受けたりした。影響度の高い作品なのである。

ドナウの流れは私を心穏やかにし、ご婦人との会話は楽しかった。
今もご健在であろうか?長く便りを出していない。
また、ヴァルハラだけでなく街の様子なんかもウマく表現していて、ひょっとして
“あっこ”がこの小説のこのシーンのトコやろか?なんて思ったりした。

ヴァルハラ神殿(レーゲンスブルク)

私は旅先で各国の旅人・旅人ではないにしろその地に来ていた外国人と
話をしたり、酒を飲んだりし、お国柄等を感じる機会があった。
その時、韓国人の儒教精神をモロに感じたのもこのレーゲンスブルクである。
儒教の教えでは目上の者が目下の者におごる習慣があり、レーゲンスブルク
のユースで知り合ったその韓国人はずっと私に全部おごってくれた。
その点、ドイツ人など西洋人は大体きっちり割り勘の勘定するし、(しかし
計算は遅い・・・^^;;)私はいずれにせよ、どの地に行っても大概、最年少
だったのでよくおごってもらったんですけどネ・・・

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