ポーランドへ来た目的は一つ。かの有名な
アウシュビッツ強制収容所を訪れる為である。
日本人の多くはアウシュビッツがドイツに
あると思っているらしいが 実際はポーランド
の古都クラクフの近くのポーランド名
「オシヴィエンチム」という小さな村を指す。
収容所の見学は誰でも簡単に出来るクラクフ
駅前のバスターミナル からオシヴィエンチム
行きのバスに乗る。朝八時ごろの便に乗る方が
ビルケナウというもう一つの強制収容所跡も
見学できる 時間を作れるので良い。勿論、
バスターミナルで群がって来るタクシー運転手
は無視学生だから金が無いといっても、学割
料金にしてやると話を持ち掛けてくるるが、
バスとは比べ物にならない上にまともに英語が
話せないのに英語のガイドが 出来るという
物だから厄介だ。注意点をもう一つ挙げると
オシヴィエンチムで降りる際、バスの運転手
に帰りの便の時刻を聞いておくと見学の際、
目安になる。
“ARBEIT MACHT FREI (働けば自由になる)”
という この収容所の門のこの言葉に騙され、
殺された人の数は400万人とも・・・。
この門から再び出てくることを夢見ていたに
違いないのに、ほとんどの人が 出てくる事が
なかった。
世界遺産には”負の遺産”として登録されている。
この収容所の入り口「死の門」を鉄道の
引込み線 が通っている。多くのユダヤ人が
貨物列車で運ばれここを通っていった。
そして、この先には当時のまま、煉瓦造り
の収容棟が未だに立ち並んでいる。
私は一歩中に入った瞬間、寒気がした。
「シンドラーのリスト」という映画でここが
映っていたのではなかったか?