ホモ温泉(ハンガリー編)

なんちゅうタイトルや!と思われた方が大勢いらっしゃると思います。

これには深い訳があるんです。今回はその話。 ブダペストはその昔知る人ぞ知る、有名な温泉町だったのです。

もちろん、今でもそうですが・・・。

ブダペストに自由橋という橋があります。その橋を、ペスト側から王宮のあるブダ側に渡った所に、 その温泉があります。

その名をゲレルト温泉!私は現場に居合わせた時、目を疑いました。 こんなものを生で見ていいのだろうか?私はこんなに冷静であってよいのだろうか? 深く考え込みました。

それでは当時の生々しさを伝えるために、その晩書いた日記の抜粋を以下に 発表致します。本来日記というのは他人に見せるものではないのですが、この際仕方ないでしょう。 まぁ、最近のはやりでもありますからね。


・・・エルジェベート橋を渡ったところにあるその温泉は
曜日毎に男性専用、女性専用の日に 別れている。
今日は男性専用の日でした(もちろん!!)。チケットを
購入して近くのおじさん達にここはホモが多いから気を
つけろという冷やかしのような忠告をされる。さほど気
にすることなく、いざ入場。シャワーを浴びるように
言われそのとおりにする。大きな円形の風呂には若い
坊主の男から禿げおやじ、白髪のじいさんまでたくさん
いる。彼等は私のような東洋人が珍しいからじろじろ
こっちを見ている。そんなことには慣れっこの私は
なんとも思わなかったが、ちょうどその時すごい光景が
目に飛び込んできた。風呂のへりにネオナチのような
いかついひげづらの男が、髪は黒く長いソバージュで、
横顔からのぞく鼻はスラリと高く、そしてその肩は
なで肩の女性と熱く抱き合い、舌をからめディープな
キスを交わしている。なぜ?女性が・・・と私は思い、
きょろきょろとする。周りのおやじ連中はにやにやと
そのカップルを上から下までねめまわしている。彼等は
10分以上もデロデロと愛し合っていた。そこにとんだ
邪魔物が入り、女は怒って抵抗したがなぜかその邪魔物
にキスをするという不可解な行動に出た。なんかわけ
わからん!と思ってしばらく湯船につかってると突然、
女が立ち上がった。長いソバージュが揺れる。女がこちら
に振り向く。女の顔が少しずつあらわになる。おっ!
イタリア系の整った顔。続けて身体全体がこちらを向く
「げっ!!」胸が無い!!男やんけ!!男同士で・・・
 最後に彼等は私にウインクした・・・。

                       ©おっくん

まぁ、なんというか言葉を失いました、あの時は。

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